このページでは、当院でもご相談件数NO.1と言っても過言ではない「腰痛」について解説していきます。
また、当院では腰痛に対してどのようにアプローチしていくかも記載しておきますので、参考にしていただけると嬉しいです。
腰痛の定義
二足歩行をおこなう人間にとって、腰痛はいわば宿命ともいうべきものです。
人は誰もが一生のうちで一度くらいは腰の痛みを感じるというくらい、人と腰痛というものは切っても切れない縁があります。しかし、現場での施術に携わっていると人によっては「腰痛」の感じ方は様々で、時には背中の辺りが痛い時も「腰痛」とおっしゃる方もいます。興味深いことです。
人によって様々な感じ方をする腰痛ですが、そもそも腰痛には定義というものがあるようです。厚生労働省の「腰痛」の定義は以下のように書いています。
腰痛の定義
「腰痛」とは疾患(病気)の名前ではなく、腰部を主とした痛みやはりなどの不快感と いった症状の総称です。一般に座骨神経痛(ざこつしんけいつう)を代表とする下肢(脚)の症状を伴う場合も含みます。腰痛は誰もが経験しうる痛みです。
だそうです。痛みやはりなどの不快感といった症状の総称と書いてあるように、腰痛の中でも色んな表現や痛みを訴えられます。本当に人それぞれ。それらを紐解き、症状を快方に向かわせるという醍醐味が、我々のお仕事にはあるのです。
腰痛の原因
近年、厚生労働省が発表した事象の中で驚いたことの一つに「腰痛の原因」があります。
2013年に厚生労働省が発表した調査によると、国内の2800万人が腰痛に苦しんでいることが全国調査で判明し、しかもその85%が原因不明であることも明らかになったのです。
要は原因が特定できる腰痛は15%しかないという事です。
こうした中、日本整形外科学会や関係学会はこれまでの腰痛治療の常識を覆す「治療ガイドライン」を発表しました。それには、発症から72時間未満の急性腰痛の場合でも「安静は必ずしも有効な治療法といえない」と明示されています。これまで、ぎっくり腰のような強い痛みのときは絶対安静!と言われていた事が覆されました。
さらに多くの腰痛の原因は「心理的・社会的ストレス」だとし、日常生活の改善こそが腰痛予防につながるとされたのです。大雑把に言えば、原因が特定できない(原因不明の)腰痛に関しては、ぶっちゃけこれだっ!説明できるような原因ってないよね〜って言ってしまったのです。
つまり。。。ここから先はあまり言わないでおきましょう。
とは言え、原因が特定できる腰痛があるのも事実。
ここでは、腰痛が引き起こされるであろう特定の原因疾患などについて解説していきます。
腰痛の原因は大きく2種類に分類されます。
腰痛の原因には、大きく(1)腰の骨やその周辺の神経・筋肉などを直接障害するもの(2)腰の骨などを障害しないが臓器の周囲にある神経などを刺激するもの、に分けられます。
(1)には、よく耳にする腰椎椎間板ヘルニアや、脊柱管狭窄症、腰椎すべり症、腰椎の圧迫骨折などがあります。中には、骨自体への癌転移などの命に関わるような病気も含まれる事があります。これらの病気や兆候が強く疑われる場合では、当院においては速やかに専門の医療機関への検査や治療をお勧めします。
治療の開始がおくれ手遅れになってしまう前に、改善できるようならばその方がもちろん良いからです。
(2)も同様に胃や十二指腸における潰瘍など消化器系の病気、尿路結石などの泌尿器系の病気、子宮筋腫などの婦人科系の病気、解離性大動脈瘤など循環器系の病気などが考えられます。これらについても、問診や検査などで、強く疑われる場合は専門の医療機関をご紹介させていただきます。
(1)(2)に共通して言えることは、整体・整骨では対応できる範疇を超えているものです。
私は、これらが整体で治るとは思っていませんし、治そうとも思いません。
整体・整骨は決して万能ではありませんので、そこはご理解願いたいところです。
原因不明の腰痛とは?
上記のように原因が特定できる腰痛は、腰痛患者の15%しかいないということは書きました。
では残りの85%の腰痛はどうして起こってしまうのでしょうか?
原因不明とはいうものの、よくよくお話を聞くと日常生活での生活習慣の積み重ねや、お仕事やスポーツ習慣による疲労の蓄積、心理的・社会的ストレス、肥満や運動不足といったことが挙げられると思います。
個人的な意見ですが、これらはどれか一つが原因となっているというわけではなく、この中のいくつがが複合的に関与して腰痛を引き起こしてしまっているという印象を強く持っています。
腰の痛みと整体
すでに書いたように原因が明らかになっている腰痛に関しては、当院では専門の医療機関での詳細な検査と治療をお願いしています。
これは基礎となる疾患が明らかである以上は、そちらの治療を最優先とした方が、腰痛に関する結果も良い事が多いからです。
ですので、当院で腰痛についてお力になれるとしたら85%の原因不明の腰痛です。
それらは、全身の調整が有効手段である可能性が十分にあると思っています。
問診・検査や触診などを経て、特定となるような原因疾患もないと判断した場合には、骨格(骨盤や背骨)の調整や四肢の関節の調整、頭蓋骨の調整、筋肉や筋膜の調整をおこなうことで、症状の回復を図ることは十分可能です。
詳しい、施術内容や各整体コースの料金などについては以下のページに記載していますので参考にしてください。