長崎のまちの整体・整骨院【からだLABたかひら整骨院】いんちょーです。
先日から3回シリーズで記事を書いていた「骨盤」の事。
業界の風潮としてあまりにも偏りがあるので少し警鐘を鳴らすという意味でも、今回の記事を書いています。
警鐘というと少し大袈裟かもしれませんが、あまりにも軽くその言葉を使っていませんか?と思われるような同業者も多いので思い切って言っちゃいます。その言葉とは…。
産後の骨盤矯正!!!
近年、あちこちの整体院や整骨院で「産後の骨盤矯正やってます!」というところがやたら増えました。それだけ需要もある事なので、フーチャーされがちなのですけれども…。
大変なのは出産後だけなの?
当院にも、出産後に身体の不調を感じケアを希望される方が多く来院されています。
とにかく出産後のお母様方は大変なご苦労があります。
お子様のお世話だけでなく、通常の炊事、洗濯、掃除などの家事に加え、お買い物など一日中フル回転。なおかつ時を選ばずお子様が体調不良などになってしまった場合には病院へ駆け込み、ときには寝ずに看病。毎日が初めてだらけのことで疲労とプレッシャーに毎日襲われるという方も多いのです。
旦那様はもちろん、ご両親などのご家族・親戚の方が近くおられ協力的に家事や育児に関わってくれているところならまだしも、ご家族は離れていて、旦那様がお仕事の都合で出張が多く家を空けることも多いという場合などは、その環境を一人で背追い込まなくてはならなくなるのです。
たとえご家族のご協力があったとしても、産後のお母様方はとにかく大変なご苦労をされています。そのような状況ですし、育児や家事などで身体を酷使した場合、腰痛などの身体の症状を訴える方は非常に多いです。
だから、僕らのような整体屋が力になれることもあるのですけど。。。
逆に僕は常々思っています。
産後にばかり気を取られるな!!!
ということです。
僕のところには、産後に限らず妊娠期間中の方もたくさんいらっしゃいます。
何も産後だけが大変な時期ではないと、声を大にして言いたいのです。
妊娠期間中からお母様方の生活は変わりはじめます。
お腹の中で日々大きくなっていく新しい命を、期待と不安を胸にしながら過ごしていくわけです。妊娠5ヶ月を過ぎたあたりからは、お腹の膨らみも大きくなりそれとともに胎児の体重も徐々に増え、お母さんへの身体の負荷も圧倒的に増えていきます。
そんな中でも、現代社会においては出産ギリギリまでお仕事をするという方も増えています。そう「そんな中でも」です。これがどんなに大変なのかを、男性は経験しないためにピンとこないのです。
お仕事だけでも大変なことなのに、家事までこなさないといけない状況にある場合、出産後と同様にからだへの負担は相当なことになるのです。
そんな妊娠期間中の身体の酷使も当然腰痛などの症状を引き起こすことになります。
だから、産後に限らず妊娠期間中に僕ら整体・整骨屋ができることも大いにあるのです。
なんなら、ご結婚される頃からサポートをする場合もあります。数は多くありませんが、何組かのご家族の結婚〜妊娠・出産〜産後ケアまでトータルで関わらせていただいたこともあります。
その期間中に、ぎっくり腰などを患った方もいました。でもなんとか元気な赤ちゃんを産んでいただきたい、気持ちよく育児ができるような身体づくりをお手伝いしています。
そこには、お腹の中のお子様を含めて、お母様方やその旦那様の人生に関わらせていただくので、毎回が真剣勝負ですし、緊張の連続です。
産後の骨盤矯正で回数券?それおかしくない?
だからこそ、需要があるからと言って「産後の骨盤矯正やってまーす」的な軽いノリで看板や宣伝、さらには施術などはおこなって欲しくないのです。決してお金儲けの道具として「産後の骨盤矯正」を扱って欲しくないのです。
産後の骨盤矯正に限らず、全ての方々へ施術する場合も同じです。
施術料金は、意を決して施術を受けに来られた方の自分自身の身体を良くしたいという覚悟の現れです。
僕のところでも、整体の場合には1回5,000円ほどの料金をお支払いいただいています。決して安い金額ではありません。その5,000円は、その金額を払ってまで身体を変えたい、良くしたい、そして人生を楽しみたいという、その方の覚悟の金額なんです。
世の中の整体師、柔道整復師、カイロプラクター、セラピストの皆さん。
あなたはその覚悟を向かい打つだけの覚悟を持ってお仕事してますか?
覚悟があれば、産後の骨盤矯正で回数券とか売らないですよね・・・。