当院に限らず、整体・カイロプラクティック・マッサージ院やその他の治療系サロンを利用される方の多くは「肩こり」や「腰痛」を訴える傾向にあります。
当院でも、整体コースをご希望される方の多くは「肩こり」「腰痛」を感じておられるようです。その割合は「肩こり」「腰痛」合わせると6〜7割はあるかもしれません。特に日本人の多くは、その一生のうちで「肩こり」「腰痛」を全く感じないで亡くなる方はまずいないだろうというお話もあったりします。言い方は悪いかもしれませんが、それほどポピュラーになってしまった「肩こり」「腰痛」
今回のコラムでは「肩こり」にスポットを当てて、色々とお話をしていきたいと思います。
Contents
そもそも肩こりはなぜ起きる?
肩こりを感じて、当院をご利用される方からよくご質問をいただきます。
「肩こりはなぜ起きるんですか?」
実は、これには答えが無数存在します。それほどその原因やメカニズムは多岐に渡ります。あえて、それに答えをお伝えするのであれば「その原因は、〇〇さんの日常生活の中にあります」と答えています。その上で、詳しくお話を伺いながらその原因を探っていきます。
私がこの世界に足を踏み入れたのが約20年前。その頃と比べると、随分と「肩こり」を訴える方の割合も増えたなぁと感じています。学校を卒業して修行中のときにはダントツで「腰痛」が多かったように感じていましたが、ここ4〜5年でその割合が逆転しそうな勢いで増えているように思います。
それは「肩こり」を引き起こすようなスマホ・パソコンを使用するといった社会的な要因が、この数年の間に飛躍的に増えたからだと思います。
大人の頭の重量は○kg!
皆さんは、成人の頭の重量ってどのくらいあるのかご存知ですか?
実は成人ともなると頭部の重量は5〜6kgほどあります。
想像してみてください、2L入りのペットボトル3本分が首の上に乗っかっているのです。そんなペットボトルを袋に入れて持ち運ぶのって結構大変じゃないですか?それほどの重量の頭部を、首の骨と周囲の筋肉だけで毎日支えないといけないのです。
現代は頭を支えることが多い世界になりました。
ここ近年で特に変わってきたことがあります。
それは、パソコンやスマートフォンの使用率が飛躍的に加速したことです。パソコンや、スマートフォンを使用する際は、頭を少しもたげた姿勢で首や肩まわりの筋肉はそれを支えるために日夜頑張っています。当然、そのような状況が毎日毎日、1日何時間も続けば首や肩まわりの筋肉は疲労困憊し、徐々にその筋肉たちは凝り固まって見事な「肩こり」が完成してしまうのです。
このように「肩こり」を引き起こしてしまう要因の一つには、首や肩の周辺に存在する筋肉の使いすぎによることがまず考えられます。
でも原因はそれだけではない
私の経験してきた「肩こり」の中には、こういったケースもありました。
私がまだ駆け出しの頃に担当させていただいていた方が「肩こり」が酷く、ときには頭痛まで発症するというお悩みを持っておられました。
当時の私は経験も知識も浅かったため「肩こり」というワードに囚われすぎて、首や肩まわりの筋肉や関節にアプローチするばかりでした。その方のケースでは、それだけでは改善する気配もなく何度も足を運んでいただいていました。今考えると申し訳ないなと思うばかりです。
症状の改善が見られず悩んでいたので、師匠へ助け舟を出しアドバイスをいただいたのは「もう一度、過去の怪我や病歴も含めた体の状況を聞きなおし、全身のあらゆる関節や筋肉、内臓に至るまでをくまなくチェックすること」というものでした。本来ならば、初診の時にそのようなチェクは行うはずでしたが、未熟な私は「肩こり」という言葉にまんまと引っかかり、そのチェックを怠っていたのです。師匠にはきつくお叱りを受けましたが、その経験は今日の私を形作る上で貴重な経験となりました。
この方のケースでは、数年前に経験していた酷い足の捻挫が関係しているようでした。ヒールのある靴を履いて歩行中に、側溝の蓋の隙間にヒールの細い部分が引っかかり派手に転び数日間は松葉杖で歩くほど重度の捻挫をしたそうです。それ以来、常に足首やふくらはぎには違和感があり歩く時も変な感じがするという訴えでした。
当然ですね、土台である「足」がそのような状態では上にある骨盤や背中・首に至るまでのバランスが崩れていてもおかしくはありません。
その方には「足」や「足首」の調整と骨盤の調整をおこなうことで随分と変化が見られ、その後「肩こり」からも解放され今では元気になられています。
今でもたまにメンテナンス整体を受けに来られる方です。
これらはほんの一例です
上記の例のように、症状は肩に現れてはいますがその原因が実は「足」だったということもありうるのです。上のようなケースはほんの一例ですが「肩こり」に影響している身体の要素は数え切れないくらいたくさんあります。
下にあげるのはその一例です。
- 内蔵の不調(特に胃、心臓、肺)
- 猫背などの不良姿勢
- パソコンなどを長時間見続けることによる眼精疲労
- 職場や学校などの影響でかかるストレス
- 自律神経の問題
- ホルモンの問題
- 筋肉の疲労によるもの
ざっとあげてもコレくらいは「肩こり」の要因として挙げられます。
肩こりと整体
私が「肩こり」を整体を通じてみさせていただくときは、まずはその原因を追求した上で現在の体のバランスがどうなっているのかを徹底的にチェックしていきます。
身体のいろんな症状というのは「身体内部の不調や外部から受ける環境因子の影響の結果」であり「身体からのあなたの身体、今異常ですよ〜」というサインなのです。
身体に不調を感じたら「肩こり」という症状にばかり囚われず、内部の不調や、その方を取り巻く環境に目を向けます。
上記にも挙げたように「肩こり」の原因は非常に多岐に渡ります。中には、整体ではどうしようもない重篤な疾患(例えば脳のトラブルや心臓のトラブル)が「肩こり」を引き起こすというケースもあります。そのような場合には、速やかに専門医での精密な検査・診断を受けていただくようお願いする事もあります。
まずは、そのような重篤な疾患がないか、当院でも施術が可能な「肩こり」なのか詳細に問診・検査をおこなって適切な判断を行なっていきます。
その上で、骨格や筋肉あるいは内蔵の状態を整体で整えていきます。
とはいえ、私はゴッドハンドやマジックハンドの持ち主でもないので、1回の施術ではどうにもならない場合や、少ししか身体の変化を感じられない場合もあります。そのときは、その方の生活習慣、食生活、体の使い方の指導などもおこないながら、数回ほど整体による施術を受けていただくことになります。
ご理解ください
「肩こり」の施術をご希望の場合、当院では健康保険適応外とさせていただきます。
コレは当院に限らず全ての整骨院での施術に当てはまることですが、「肩こり」のような慢性的な症状を施術する場合には健康保険を適応することはできません。コレは柔道整復師法という法律により定められています。
整骨院で健康保険が適応できる場合のケースは、原因が明らかな骨折・脱臼・捻挫・打撲・挫傷ということが法律により定められています。
「肩こり」の症状では、コレらのどのケースにも当てはまることがないので、当院での「肩こり」施術に関してはすべて自己負担(自費施術)による料金をお支払いしていただくようにお願いしています。
ご理解のほどよろしくお願いします。
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