そんな時期に、当時参加する予定だった神戸での勉強会がキャンセルとなったので、「このまま予約していたホテルや航空券をキャンセルするのももったいないし、開業以来ゆっくり旅行もできなかったし、いきたいところを巡ろうかな」と思い立ち、神戸や京都へ旅行をする機会を得ました。それが2017年のことでした。
その旅の道中で、ずっと訪れたかった銀閣寺にて心身共に深く深くリラックスでき、スッと気分が楽になり落ち着くという経験をしました。今でもそれが何故だったのかは説明がつきません。ですが、これから進むべき道がはっきり見えたように感じたのです。
その旅の道中で、空間の大切さや、そこに込められている想いを身に染みて感じた経験から「自分の院はこのままでいいのか?」という疑問を持つようになりました。開業当初はこれで良いと思っていたやり方や、内装などの空間も、何もかもにコンセプトや信念が足りなかったなと思い知らされたのです。
これはかなりの収穫でした。
考えたら、ただただ「開業すること」だけを夢見て突っ走ってしまった結果、中身がすっぽりと抜け落ちた整骨院ができてしまっていたように感じました。それからは、院のコンセプトや、運営方法を一から練り直す日々。
そして出した結論は移転リニューアルという再出発だったのです。
カーテンで仕切られただけの簡素な空間よりも、一人ひとりにじっくり向き合える広々とした空間づくりを目指しました。
窓を開ければ優しい風と陽の光が降り注ぎ、沢山の緑に囲まれた空間で私自身も落ち着いた気持ちで施術ができる空間です。自分で言うのもなんですが、とても心地が良い空間ができたと思っています。
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移転後に起きた予期せぬ事態…
と、1度目の移転をし「ココで腰を据えてお仕事していくぞ!」と意気込んでいた2019年に予想もしない事態が世界中を巻き込んでいきます。
そう、2022年現在も続く新型コロナウイルスによる社会情勢の変化です。当院でも対応には苦慮した部分があります。一度に数人のご来院がある場合もありましたが、密を防ぐために完全予約制に変更したり、換気設備を整えたり、消毒の徹底など、気を使うことも多かったです。
当院は、他の業種からすると影響は少ない方だとは思いますが、正直それでも随分と苦しい状況にもなりました。ありがたいことに、このような状況の中でも身体のメンテナンスをお願いしたいということで、継続してご来院いただけたことには感謝しかございません。
ただ、腰を据えようと思っていたこの場所が、少々手に余る状態にもなっていました。完全予約制への移行により施術室が二部屋あまる状態に。経費の無駄を省くためにも移転を検討せざるを得なくなっていきました。
そして2度目の移転リニューアル
そんな状況の中、偶然昔からお世話になっている方に近所の道端でばったりお会いした時の世間話の中で「所有しているビルの空き物件を先月リニューアルした」という一言にピンときて、その場で「その物件見せてください!」とお願いをしたところから、2度目の移転はとんとん拍子に進んでいきました。
そして2022年4月1日。当院は2度目の移転リニューアルを行いました。
随分とこじんまりとした印象はありますが、一人一人じっくり向き合いながら施術できる良い空間が出来上がったと思っています。
もうしばらくはこちらで腰を据えて頑張ろうと思います(笑)
毎日を頑張っている皆さまへ、ただただ施術に身を委ねる時間と、豊かな人生を送るためのお手伝いを、ご提案・提供できるように、当院はこれからも進化をやめることはありません。
心身共に和らぐ、安らぐ、健やかになる。
そんな体験をお届けしたいと。
心からそう願っております。
当院の施術については下記のリンク先のページも併せてご覧ください。
整骨院と整体院どう違うの?
「整骨院と整体院ってどう違うの?」このような質問をよくいただきます。
最も分かりやすく、単純にお伝えするのであれば・・・
保険が使えて、急性の怪我(骨折や脱臼、捻挫、打撲など)を主に施術の対象としているのが整骨院。
その他の慢性痛(主に肩こりや腰痛など)や身体の不調を施術の対象とし、保険が使えないのが整体院です。
整骨院には国家資格を持つ「柔道整復師」がいます。
私もちゃんと国家試験に合格して『柔道整復師』の国家資格を保有しています。
しかしながら整体においては、いわば民間療法の位置付けになりますので国家資格は必要ありません。
誤解のないようにお伝えしますが、整体院をされている先生方の中にも技術的にも身体の知識に関しても素晴らしい先生が沢山いらっしゃいます。その反面、ちゃんとした認定制度がないためにその実力に雲泥の差が存在するのも事実です。整骨院でも同じことは言えるのですが…。
これはあくまでも個人の見解なので、ご了承願いたい部分はあるのですが言いたいことは言わせていただきます。
整体は国家資格が必要ないと言いましたが、その分整体やカイロプラクティック、その他の各種療法を生業として頑張っている先生方は本当に勉強熱心な先生が多く、セミナーや勉強会でお会いする整体師の先生方は本当に凄腕の先生が多いです。自分なんてまだまだだなぁといつも感心させられます。
それに反して、柔道整復師の先生方は国家資格取得後は燃え尽き症候群にでもかかってしまうのか、それとも就職先の環境のせいなのか、国家試験までの勉強で時が止まってしまう先生が多い印象です。
もちろん日々の勉強で習得する技術などはありますが、臨床を何年も経験している先生でさえ、整形外科的検査法や全身の関節可動性検査、筋力検査法を知らないというケースさえあります。これには逆の意味で驚かされます。
実はこれ由々しきケースで、我々日本人が義務教育から高校・大学に至るまで英語教育を受けているのに一切英語が話せないということに似ています。
柔道整復師の国家試験を合格するために3年間専門学校に通っても、実際現場に出て即戦力で働けるかと言えば、そうはなりません。ある程度経験も卒業後の勉強も必要な職業なのです。柔道整復師に限らず、各種療法(整体、カイロプラクティック、マッサージなど)も、学びや技術研磨を怠るほど甘い職業ではありません。それほど、人間の体というのは奥が深い神秘的な存在でありますし、生半可なことでは施術を行う資格さえないと思わされます。
ただ、そこで諦めてしまう人が多いのも事実。現場に出ても、その日の仕事に追われ改めて勉強を深めるという事が少ないと感じる事が多々あります。残念な事です。
整骨院で施術を受ける場合に知っておいて欲しい事
ここで注意しなければならないことがあります。
「保険が使える」とお伝えしていますが、整骨院ではどんな症状に対しても保険は使えないということです。
つまり、保険が使える症状は限られているということです。
整骨院で保険が使える症状とは…【骨折・脱臼・打撲・捻挫・挫傷】これらに限られています。
原因がはっきりしている「怪我」や「急性症状」については整骨院での保険治療の適応範囲です。
つまり、単なる肩こりや、慢性的な腰痛、関節痛、四十肩や五十肩、そのほかの体に関する不調や痛みについては整骨院での保険治療の適応範囲外となります。
このような方にご来院いただいております。
- ぎっくり腰や寝違えになってしまった
- 道を歩いていて足を捻って捻挫した
- 手足をぶつけたり転んで打撲した(尻餅をついたなど)
- スポーツをしていて関節を痛めた。捻挫した。
- スポーツをしていて筋肉を痛めた
- 日常生活を送る中である動作や仕草をきっかけに急に痛みが出た。
【保険適応の施術】については、以下の説明をお読みください
柔道整復師の療養費支給対象(保険適応の対象)となるのは、専門的には「運動器(筋肉・靭帯・関節・骨)に加わる急性または亜急性の原因によって発生する各種の損傷に対する施術」となります。
柔道整復師による施術は、健康保険の対象となる場合と、対象外の場合があり、慢性的な疾患・負傷原因が不明なもの(例:慢性的な肩こりや腰痛。長年にわたる膝の痛み。猫背などの身体の歪みなど)に対しては、健康保険は適用されません。
また、同一の負傷について同時期(同じ日、同じ期間)に整形外科の治療と柔道整復師の施術を重複して受けた場合は、原則として柔道整復師の施術料は全額自己負担となります。
現在の法律の下での保険診療(整骨院における施術に関して)には限界があり、皆様のすべての痛みや症状に対して健康保険を適応することはできません。その点はご理解ください。問診・検査において慢性的な症状であると判断された場合には、当院では自費施術(整体各種コース)での施術をおこなっています。
なお、軟部組織などの損傷を見極める手段の一つとしてX線撮影(レントゲン)やMRIがありますが、当院では、そのような検査は法律上行うことはできません。骨折や脱臼などの重大な組織損傷が疑われる場合には医師の診断・レントゲン撮影などを最優先とさせていただきますので、速やかに専門医での受診をお勧め致しております。
慢性の症状でお困りの方へ
長年にわたる肩こり・腰痛、慢性的な関節の症状などは残念ながら日本の法律上健康保健適応外の症状となります。
そのような症状でお困りの方は、当院が運営する別ブランド『整体サロン・GLITTER』をご紹介させていただいております。一度ご相談ください。